相続とは

ちょいと難しい話になりますが、みなさんは、何か相続をされたことがありますか?
私は、若い頃に父を亡くしましたが、権利はすべて母がまずは受け継ぎました。
その時は、欲も何もなく、“ふ~ん”なんて、思っただけでした。



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 相続権


子供たちにも当然この権利はあると思いますが、たいした額でもない我が家のことでしたので、兄も私も、母のこれからの生きるすべのものだと理解しておりました。
この年齢になり、母も歳をとってくると、母の方から相続をどうしたらいいのかなー?なんて、話すようになりました。
母としては、兄に子供がいないせいか、私の1人娘にこの権利を渡したいようですが、私を通り越しての権利の継承は、きっと難しいでしょうね。
出来ないことはないだろうけど、いったん私がこれをもらって娘に渡すのが一番良い方法なのでしょうか?

それとも私が権利を放棄して娘に渡すことが、可能なのでしょうか?
権利の順番は?まずは、第一が配偶者です。夫または妻がこれにあたります。
内縁の配偶者は、これにあたりません。
そして、次は子供です。
養子や胎児も含むそうです。
次は、直系親族です。(養父母も含みます。)
優先順位は、親等に近い順です。
次は、兄弟姉妹です。
父母の一方が同じであることです。
しかし、相続欠各事由がある場合や相続権が排除されている時は、相続ができません。
代襲相続とは、権利が開始する前に権利を継承するべき人間が死亡した時にその孫が相続権を得ることです。
直系尊属には、代襲相続は認められておりません。再代襲相続は、代襲者である相続人の子が死亡した時や権利を失った時、継承できます。
代襲者が直系卑属では、永遠に続きますが、相続人が兄弟姉妹の時は、甥姪までだそうです。
また、被相続人のすべての権利を継承しますが、継承されない物もあります。
一身専属的権利というそうです。

しかし、お金の必要さが身にしみてわかってきて、自分が相続する様な年齢になって、今相続することになったら…。
と考えると、いろんな感情が出てきそうです。
一緒に住んでいないおばあちゃんの家へ遊びに行った時の事、いつものように最近あった出来事などたわいのない話をしていたのですが、おばあちゃんが急に何やらごそごそ出して来て、
「これあげる。
もう、私が持っていても仕方のないものだから…。」
と、そっと手にのせてくれたのはダイヤの指輪でした。
何か、物をくれるなんて事のなかったおばあちゃんだったので、何事が起きたのか、心配になりましたが、私に持っていて欲しいと持たせてくれた指輪なので、大切に保管してあります。
「こんな大切なものもらえないよ!」
と言ったのですが、
「ちょうど指に合うじゃない?」
とつけてくれたのです。
確かに指の太めの私に丁度合う大きさ。でも、形からみて、婚約指輪なんじゃないかという立て爪のデザインの指輪だったのです。
これも、相続と言うのでしょうか…。

「幸せになるんだよ。」
の、一言におばあちゃんに守られている気がして、嬉しかったのを思い出します。
指輪をもらった頃は結婚適齢期であったにも関わらず、結婚を自分のことに当てはめて考える事がなかった私は、こんな指輪を結婚相手の人から受け取る日は来るのだろうか…。
と、思っていました。
しかし、それからしばらくして、縁あって出会った人と結婚することになり、おばあちゃんに報告に行きました。
その時に、「結婚は辛抱が大事だよ!」と言われました。
おばあちゃんはどれだけの苦労をしてきたのだろう…と、思いましたが、辛抱して、おじいちゃんが亡くなるまで、おじいちゃんと夫婦で居続けました。
昔ながらの考え方のおばあちゃんは、堅実で、細やかな気遣いの出来る素敵な人でした。

結婚してから、戦争が始まり、おじいちゃんは戦争へ海外へ出た時期もありました。
戦争を知らない私達からしたら、戦争も経験して家族を守る事の難しさ、大変さを感じながらの結婚生活を長年経験したおばあちゃんの言葉の重みを感じないではいられませんでした。

今でも、おばあちゃんがかけてくれてた言葉は忘れることはありません。